こんにちは!
焙煎処 KUMAROMA 店長のみつおかです。
今回は良質なコーヒー豆をつくるために研究・努力を惜しまないコスタリカについてご紹介します!
【コスタリカ】
コスタリカはロットの小さい農園が多く、昔は各農園で収穫した実を地区ごとの集荷場に集めて処理していたため、近年コーヒー栽培において重視されているトレーサビリティ(コーヒー豆の安全性、風味特性を確保するために精製・流通の過程を明確にすること。日本でよく目にする「このコシヒカリは◯◯県◯◯市の◯◯さんがつくりました!」などといった追跡可能な情報)の開示の点で課題がありました。
しかし現在では、小規模農家がいくつか集まり各自で精製・乾燥を行う「マイクロミル」が増え、個性豊かなコーヒー豆が世界中に届けられるようになりました。
コスタリカの珈琲は、生産地によって異なりますがしっかりとしたボディと明るい酸が魅力です。
そんなコスタリカの生産処理の主流はハニー製法と呼ばれるものです。
高性能のパルパーやミューシレージリムーバーという機械を用いてコーヒー豆の殻、その殻にこびりついている粘性のミューシレージをそぎ取ることができるのですが、その際そぎ取る程度を調整することによって、コーヒーの風味特性そのものをコントロールしてしまう製法です。
驚いたことに、コスタリカは政府によりロブスタ種(生産性が高いが、一般的にはアラビカ種より風味が劣ると言われているもの)の栽培が禁止されているため、栽培されているのはすべてアラビカ種です。
さらに驚いたことに、生産されるコーヒー豆の約50%がスペシャルティコーヒーです!
この驚愕の数字の背景には、政府や生産業者で組織されたコスタリカコーヒー協会(ICAFE)がコーヒー栽培を全面的にバックアップしており、小規模農家でも非常に良質な豆がつくれる環境があるのです。
今回はコスタリカについてご紹介いたしました!
コーヒーの可能性をさらに広げることとなったハニー製法、そのなかでもレッドハニー、イエローハニー、ブラックハニー、ホワイトハニー、ゴールデンハニーなどさまざまなハニー製法が存在します。
こちらも機会があればご紹介させていただきますので、お楽しみに!