非常に珍しい【原種】のコーヒー豆、ギリシャ神話の王女の名を冠した「エチオピア・アンドロメダ」とは?

スペシャルティコーヒー専門店

焙煎の見れる店  KUMAROMA -クマロマ-

店長のyujiです。

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今回は新入荷のエチオピア産コーヒー豆、

「アンドロメダ」をご紹介いたします。

こちらのコーヒー豆の特徴的な名前、ギリシャ神話に登場する女王「アンドロメダ」からつけられたそうです。

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それでは簡単な神話のお話も交えて、早速ご紹介させていただきたいと思います。

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ギリシャ神話 「エチオピア王女 アンドロメダ」

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本編とそこまで密接な関わりはない為かいつまんでご紹介しますが、昔々 エチオピアに「ケフェウス」という王と、その王妃「カシオペア」がおりました。

2人の間には、玉のように美しい「アンドロメダ王女」がおり、王女は2人にとってこの上なく自慢の娘だったそうです。

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ある日王妃は、自身の娘アンドロメダが、海の神ポセイドンの孫娘たちよりも美しいと自慢します。これを伝え聞いてしまった海の神ポセイドンはたいそう怒り狂いました。

怒り心頭のポセイドンは巨大な化け鯨の「ティアマト」を送り込み、村を飲み込むほどの津波を引き起こさせ人や馬、畑や人家などすべてを押し流しました。

最悪な事にこの仕打ちは1日で終わらずに何日にもわたって続けられました。

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ケフェウス王はこの災害の発端がカシオペア王妃の不敬にある事を知り、王妃を咎めました。

しかし咎めたところで災害が止むことはありません。

王と王妃は、この怒りを沈める唯一の方法が【娘アンドロメダを、化け鯨ティアマトへの生贄として差し出す】事だと知ります。

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2人は当然受け入れることは出来ませんでしたが、なんとアンドロメダ王女は自分が生贄になる事を王に申し出ます。

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娘の申し出に驚嘆し断として受け入れない王でしたが、この解決法が民に知れ渡ってしまった事で、アンドロメダを差し出さない事への不満が押し寄せました。

途方に暮れていたケフェウス王とカシオペア王妃。そしてついに王は、アンドロメダ王女を化け鯨ティアマトへ差し出す事に決めるのでした…。

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アンドロメダ王女は海岸から離れた小岩に鎖で括(くく)りつけられます。顔面の血の気は引き、ガタガタ震えながら化け鯨ティアマトを待ちました。

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そのころ勇者ペルセウスは、見たものを石へと変えてしまう「ゴルゴン・メデューサ」を退治した帰りに、メデューサの首をもって天馬ペガサスにまたがり故郷へ帰っているところでした。

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小岩に括り付けられた美女を上空から見かけたペルセウスは驚きます。アンドロメダ王女から事情を聞いたペルセウスは、そのまま鎖を断ち切ってしまいました。

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ペルセウスは、海岸から見守っていたケフェウス王と話をつけ、ティアマトを討ち取った暁にはアンドロメダ王女を自分の妻にするよう申し出、王は快く了承しました。

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そうこうしている内に案の定現れた化け鯨ティアマトは、その巨体をうねらせながらアンドロメダのいる小岩めがけて突進してきました。

いよいよ決戦がはじまります。

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ペルセウスは暴れ回る化け鯨の背に乗り何度も剣を突き刺し応戦しました。

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激しく抵抗するティアマト。

戦いは長引き、両者は激戦の中ゆっくりと疲弊してゆきます。ティアマトは水面下に潜ったり、暴れながら攻撃を仕掛け続けますが、ティアマトが見せた一瞬の隙を見逃さず、ペルセウスは退治したメデューサの首を布袋から取り出し、その眼光をティアマトを向けました。

メデューサに睨まれたティアマトは、瞬く間に石にされてしまったのでした。

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こうして戦いはようやく幕を降しました。

後日ペルセウスは、喜ぶアンドロメダ王女と結婚をとり行いました。その後はペルセウスの生まれ故郷であるアルゴスへ帰り、2人は幸せに暮らしたそうです。

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「原種のコーヒー豆」

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今回ご紹介するエチオピア産のコーヒー豆は、世界的に見ても非常に珍しい「原種のコーヒー豆」です。

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収穫地はシダモ地方。こちらはエチオピアを代表する名産地です。

その中でも特に品質の高いコーヒー豆を生産しているグジ地区のものを入荷いたしました。

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精製方法は「ウォッシュト」と呼ばれる方式をとっています。こちら方式は、コーヒー豆をよりクリアで華やかさな味わいにしてくれる製法です。

品種の項目には「Heirloom(エアルーム)」とありました。「Heirloom」は、【先祖代々受け継がれてきたもの】という意味です。

それは家宝や財産と訳されますが、エアルームのコーヒー豆とはすなわち【固定種、在来種、原種】などのことでしょう

「原種」についても少し調べましたが、定義は曖昧です。おそらく今回のようなケースでは「原種」≒「在来種」という解釈で大丈夫かと思います。

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エチオピアは人の手を加えない野生種、もしくは半野生種という形でコーヒー豆を収穫している数少ない生産国としても知られます。

エチオピアのコーヒー(エチオピア・モカ)は昔から多くの珈琲通を魅了してきた名品。

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私が昔聞いて面白いと思った話なのですが、モカに魅了された一部の人々は同じような事を仰るのだそうです。

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それは、「昔のモカは美味しかった。」

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そのモカを飲んでいた頃の人も、同じように昔のモカは素晴らしかった、と口にしていたのだとか。

交配を重ねる前の品種、より祖先に近いコーヒーノキから採れるコーヒー豆は、それ程までに強烈な香気を放っていたのでしょうか。

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あくまでこれは過去に思いを巡らせて楽しむ趣向のひとつです。今はより優れた品質管理や焙煎技術がありますから、カップに注がれる珈琲そのものが果たして圧倒的な香味を放っていたのかはわかりません。

それに人の手を加えずとも在来種同士で自然交配することはありますので、当時モカを飲んでいた人たちが、祖先という意味での「原種」により近いものを口にしていたのかも不明です。

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ですが、なんだか興味はありますよね…?

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大昔のコーヒー豆から淹れた珈琲がどんな味をするのか、一度でいいから飲んでみたいものです。

今では科学の力で遺伝子を解析し、祖先の遺伝子のみを選択して再現栽培する実験も行われているのだそうですよ。(そこはそっとしておいてもいいような…^^;)

ですがこれらの研究はより、美味しくて生産性の高い品種がたくさん生まれている事も事実です。

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今回ご紹介する「アンドロメダ」は、人の手を殆ど加えていない「原種(在来種)」のコーヒー豆。

その味わいは、雄大な大地の恵みを一身に受け取ったようなダイナミックな香味に溢れています。

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おすすめの焙煎度は中深煎りです。

浅煎りでも十分に美味しくジューシーな果実の甘味がありますが、今回アンドロメダはあえて少し深めの焙煎をおすすめさせていただきました。

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アンドロメダはやや深めに焙煎すると、香り高く味わいにコクと深みをもちながらも、同時に熟れた果実のような華やかさを纏いだします

そして何より、コーヒーチェリーそのものの「生命力」のようなものを感じてしまうのです。

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ウォッシュト精製による澄み渡る口あたりも非常に好印象で、豆の粒もぷっくりとしていて揃っています。

ひと口すするだけで原種のエナジーを感じるような、溢れだす個性を放つ珍しいコーヒー豆。

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ぜひ一度ご賞味くださいませ。

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それでは今回はこちらで失礼いたします!

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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また引き続き、入荷したコーヒー豆のご紹介をさせていただきますのでぜひご覧くださいませ。

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店舗は、埼玉県坂戸市の丸広様付近にございます。

自家焙煎豆販売兼カフェとして、20183月にオープン致しました。

豆は、約30種類ほどの生豆を置いてあり、その場で焙煎し販売しております。

日本でもまだ珍しい熱風焙煎機NOVOmarkで、ふっくらとした豆を焙煎し、珈琲本来の美味しさがクリーンに味わえます。

焙煎時間は、最短で約8分とお買い物ついでに立ち寄る事が出来ます。

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