焙煎処クマロマ店長のyujiです!
クマロマでは、コーヒー豆を生の状態からお取り扱いしています。
普段写真などで目にするコーヒーとは違い、色や匂いなどにみなさん興味津々です!
お客様からコーヒーノキやコーヒー豆についてご質問をいただくことも多いので、今日は普段わたしたちが飲んでいるコーヒーがどのようにしてつくられているか、少し掘り下げてご説明いたします!
コーヒー豆は、アカネ科コフィア属に分類される「コーヒーノキ」という植物の種子を加工したものです。
コーヒー豆という名前ではありますが、ダイズやアズキなどのいわゆる豆類とは構造が大きく異なりますし、コーヒー豆はそもそも豆ではないのです!
コフィア属の植物は125種類ありますが、現在飲用されているものはそのわずが2種類ほどで「アラビカ種」とカネフォーラ種の「ロブスタ」です。
この2種類だけでなんと全世界のコーヒー消費量の99%以上を生産しています!
コーヒーノキは熱帯・亜熱帯地方で育つ多年生の植物で、冬に気温が下がりすぎる地域では育てることができません。
それとは逆に、一年中温暖な地域も生長に向いておらず、昼夜の寒暖差が激しいほど良質なコーヒー豆が育つといわれています。
これは一般的に、植物が昼夜の寒暖差により果実や種子に脂質を多く溜め込もうとするとされており、コーヒー豆の香味にも良い影響を与えるのではないかといわれています。
コーヒーノキの分布は、赤道を中心とした一定の区画「コーヒーベルト」内に集中しており、この中でも標高の高い所から取れた豆は高いランクで取引されることが多いです。
コーヒーノキの栽培はアラビカ種とカネフォーラ種で異なっており、アラビカ種は種子から、カネフォーラ種は挿し木によって苗を育てます。
種子から育てる場合は、苗床で10ヶ月程度育成した後農園に定植され、3年目から5年目くらいで花を咲かせるようになります。
コーヒーノキは雨が降ったあとに、白く綺麗な花が一斉に開花しますが、この花は2〜3日であっという間に散ってしまいます。
また一本の木に咲く花は無数にあり、それらが一年のうちに一回や二回だけまとめて咲くというわけではなく、雨が降った後、その時開花できる状態の花が一斉に咲きます。
そのため一本の枝においても、成熟の度合いが異なるコーヒーチェリーが混在するようになります。
未熟な豆から取れたコーヒー豆は珈に悪影響を与えるため、本来しっかり熟した実から収穫していくべきですが、手間や人件費の関係からいっぺんにこそぎ取ったり、枝で叩いて地面に落としたものをまとめて収獲する生産者もいます。
つい最近まで、生産者に正当な対価を与えていなかったことなどが主な原因ですが、この点は現在かなり改善されつつあるそうです。
コーヒーノキ一本あたりの生産量は、1シーズンあたりコーヒーチェリー5〜6キロ程度で、コーヒー生豆1キロ前後取ることができます。
そう考えると以外に収穫できないのですね。
その後集められたコーヒー豆は何度も選別と精製を経て私たちの国に届けられています。
ひとくちにコーヒー豆といっても、色や形、匂いもそれぞれ異なるので、ご来店の際にはぜひご覧になってください!
きっと色々な発見があるはずです!
焙煎によって少しずつ色が変わっていく様子を眺めながら、クマロマの喫茶空間をお楽しみください。
焙煎処 KUMAROMA
埼玉県坂戸市薬師町22ー6
第1石田ビル1F
10:00〜19:00
火曜日、第2・4水曜日 定休