こんばんは。
焙煎処 KUMAROMA 店長のみつおかです。
今回はアラビカ種発祥の地、エチオピアについてご紹介します!
【エチオピア】
私たちが普段飲むコーヒーのほとんどはアラビカ種か、アラビカ種をメインにカネフォーラ種をブレンドしたものです。
日本の缶コーヒー市場ではアラビカ種にカネフォーラ種をブレンドしたものが主流ですが、最近ではアラビカ種を100%使用した高級志向のものもよく目にするようになりました。(カネフォーラ種は生産性が高いうえに抽出液の濃度が高い為コストを低く抑えられますが、一般にアラビカ種より香味が劣るといわれています)
そんなアラビカ種はエチオピア(アビシニア)高原の西南部、標高1300m〜2000mに位置する、現在の行政区分では南部諸民族州とオロミア州の一部、19世紀にカファ王国という国があった地域が原産地と考えられています。
エチオピアの主な産地は東部のハラール州と南西部のカファ州です。特にハラール州の標高1500mから2500mにある州都ハラールの近郊で産出されるコーヒーは「モカ・ハラー」または「モカ・ハラリ」と呼ばれ、その独特の香りと味は世界の市場で高く評価されています。
「モカ」とはイエメンの南西岸、紅海に面する小さな港町の名前です。
紅海を挟み、イエメンで収穫されたコーヒーも、対岸に位置するエチオピアで収穫されたコーヒーもモカの名で取引されます。
その理由は、イエメン産モカのコーヒーノキは元はエチオピアから移植されたものだからとか、産地がイエメンに近く品質が似ているからとか、昔エチオピア産コーヒーはモカ港経由でヨーロッパに輸出されたからなど諸説ありますが、はっきりしたことは分からないようです。
国土の大部分が山岳地帯に覆われ、現在も一部は野生の樹木から収穫されていますが、古くからコーヒーノキが自生するエチオピアには特有の固有品種が3500種以上あります。
栽培地域は広範囲で、人口の約2割がコーヒー栽培に携わっており、そのほとんどが小規模農家です。
エチオピアで伝統的なナチュラル製法は花のような香りと果実感溢れる酸が魅力ですが、未熟豆やカビ豆、虫食い豆などのいわゆる欠点豆の混入が多いとされます。
それとは逆にエチオピアの代表的な産地であるイルガチェフェ ではウォッシュト製法が主流で、ピーチやマスカット、レモンのような爽やかさが伴い、一般的に欠点豆の混入も少ないです。
エチオピアでは欠点豆の少ないものからG1〜G9と分けており、G5以上のものが輸出されます。
一例として300g中、欠点豆の混入が0〜3個がG1、46〜90個がG5と選別されます。
また少しややこしいのですが、ナチュラルのG3はウォッシュトのG1に相当します。
その理由はやはりナチュラル製法の方が欠点豆の混入が多くなる傾向にあるためと思われます。
しかし精製によってここまで香味に違いが生まれる豆もなかなか類を見ません。
そういった点も、昔から多くの人を惹きつけてやまないエチオピアの魅力といえるでしょう。
KUMAROMAでは、それぞれの精製によるエチオピアモカの中でトップオブトップと呼ぶにふさわしい豆をご用意致しました。
ご注文頂いてから生の豆をその場で焙煎、焼き加減もお選びいただけます。
焼きたての美味しくない豆はお出ししません。
最高のポテンシャルを持った豆を焼きたてでお渡しします。
焙煎の度合いによってカップキャラクターもころりと変わります。是非ともお客様にとっての極上の香味をお楽しみください!