スペシャルティコーヒー専門店
焙煎の見れる店 KUMAROMA -クマロマ-
店長のyujiです。
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本日は当店でも人気の尽きることのないエチオピアモカ【イルガチェフェ ウォッシュト】についてご紹介いたします。
珈琲好きがこぞって口にする【モカ】というコーヒー。
珈琲に詳しくない方も、きっと一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
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一度嗅いだら忘れない魅惑の芳香「モカ香」。
一体なにが彼ら(私を含め)をそれ程までに熱狂させるのでしょう。
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「モカ」ってなに?
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【モカ】には色々な意味があります。
珈琲のアレンジメニュー(カフェモカ、モカジャバ)で名称が使用されていたり、イタリア発祥のコーヒー器具(マキネッタ)で淹れた珈琲を表すものであったり。
モカジャバはさらに分岐していて、「モカ」そして「ジャバ」といった産地の銘柄をブレンドしたコーヒー豆を指す場合があります。
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なんだかもうすでに頭がショートしそうですよね…^^;
ですが日本国内におきましては、モカは「エチオピアおよびイエメン産のコーヒー豆」という認識で大丈夫かと思います。
お店で「モカありますか?」と聞かれたら私はこのように解釈してご案内しております。
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もし貴方がお店でアレンジコーヒーを注文する際には、「モカ」ではなく「カフェモカ」などときちんと伝えればまず問題ないでしょう。喫茶店で「モカ」と注文したらブラックコーヒーが出てきてびっくりした、なんて事もあるそうですよ。若い方には特に「モカ=チョコレート系のアレンジコーヒー」というイメージを持たれる方もきっと多いのでしょう。
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コーヒー豆としての「モカ」
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まずコーヒー豆屋さんとしての定義として、「モカ」というのは【エチオピアおよびイエメン産のコーヒー豆】、この地域で採れた豆の総称(銘柄)としてご案内させていただきます。
コーヒー豆ご希望のお客様より「モカある?」と尋ねられた際にはモカのコーヒー豆をご案内しますし、喫茶のお客様にご注文いただいたときには上記の豆を使用したブラックコーヒーをお出しします。
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この銘柄としての「モカ」ですが、ルーツはアラビア半島イエメン共和国の港町、モカの【モカ港】に由来すると言われています。
ん?それなら何故エチオピアのコーヒー豆も「モカ」なのか…?と疑問に感じますね。
それは昔、モカ港の対岸にあるエチオピア産のコーヒー豆も一緒にヨーロッパ諸国などに輸出していた歴史があるから、なのだそうですよ。
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ブルボン島(レユニオン島)
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これはちょっと補足ですが、コーヒー豆の品種として、「モカ種」という豆も別途存在します。
こちらは先ほどの産地指定ではなく、品種として認識されているものです。ある意味より限定的といえます。先ほどのモカとはまったく別のものと考えていただいて結構です。
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今回はせっかくですので、ここでモカ種誕生までの経緯を簡単にご説明いたします。本編とはあまり関係ありませんので、次へスキップしていただいても構いません。
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コーヒー豆(私たちがよく口にするアラビカ 種)には、二大原品種(ブルボン種、ティピカ種)といわれる、大元となる2つの代表的な品種が存在します。
モカ種は、この内のブルボン種発祥のブルボン島(現レユニオン島)に植樹したものが突然変異して生まれたものだといわれています。
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当時は厳格に「持ち出し禁止」とされていたコーヒーノキ。当時のフランス使節団は、イエメン(ラシード朝)の国王から特例となる60本のコーヒーノキを賜り、ブルボン島に植樹を試みます。航海の途中で40本を失い、たどり着いた内19本は環境に適応できませんでした。
残った最後の1本の生き残り、その子孫こそが「ブルボン種」。そしてモカ種はこの子孫の突然変異体として誕生したのです。
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同島の超稀少種ローリナ種(ブルボン・ポワントゥ)と同じく、モカ種は非常に高品質なコーヒー豆として評価されていた歴史をもっており、双方ともにカフェイン含有量が通常の約半分という特異点があります。
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樹高・葉・果実すべてが小さい矮性(わいせい)種で、そこから取り出されるコーヒー豆は現在確認されている中でも最も小さな丸い形をしているのだそうです。
病虫害に弱く収穫が非常に困難なため、現在手に入れることが最も難しい銘柄のうちの一つです。
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なぜ最後の一本のみで繁殖したのか疑問に思われる方もいらっしゃるかと思いますが、アラビカ種は自家受粉が可能なため、この様に数本のみ持ち出されたものが世界中で繁殖するまでに至った経緯があります。
※「種」は「品種」のさらに大元の分類を指します。(例 アラビカ種〈種〉のブルボン種〈品種〉など)
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「モカ」の魔力
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あまり誇張しすぎるのも良くありませんが、モカがもつ固有の香り・味わいは確かに存在します。
現に私が珈琲に深く魅せられるきっかけとなったのも、モカ(エチオピアモカ)でした。
まるでミルクチョコレートといちごの様な味わいで、優しくて甘い珈琲だったのをよく覚えています。当時の私の珈琲観をひっくり返した衝撃的な出来事でした。
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モカ=○○味というご案内はとても難しいです。それは産地や精製法によって、同じモカとは到底思えないほど香味が異なるためです。
同じモカといえども、製法によってさっぱりスッキリとしたみずみずしい味わいだったり、特有の発酵感のある甘みや旨味に似た味わい深さをもつコーヒー豆もあります。
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モカは「モカ+産地」で表記されます。
イエメンでは
♢モカマタリ
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エチオピアでは
♢モカシダモ
♢モカハラー
♢モカイルガチェフェ
♢モカレケンプティ
♢モカアビシニア
♢モカディマ
など。
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一般的にはイエメン産のコーヒー豆は楕円形の「ショートベリー」、エチオピア産は細長い「ロングベリー」といわれています。ただ数多くの木が野生種・半野生種のまま栽培されており、収穫後はステーション(精製所)にまとめられるため実際はさまざまな形のものが混入している事が多いです。
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「モカ=酸っぱい」ではない?
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「モカ=酸っぱい」というイメージをお持ちの方は多いです。私も以前はそうでした。
モカのもつ優れた果実感を活かすためにあまり火を通さず(浅煎り)、紅茶の様にサラッとした味わいに仕上げて提供するお店が多いのは事実です。
これはモカ(特にエチオピアモカ)が浅煎りでも雑味なく美味しく飲める、というポテンシャルの高さ故にありがちなのかもしれません。飲む人に驚きを与えやすいからです。
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当店では焼き加減もお客様にお選び頂けますので、爽やかでありながら酸味のキツくないように焙煎することは可能ですし、もちろんしゃきっとした酸味が好きな方のために浅く焼く事もできます。
そしてモカは深煎りにしても、香り高くてとっても美味しいのです♪
ぜひ一度ご賞味いただきたいです。
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KUMAROMAのモカ
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当店のモカはエチオピアモカの【モカイルガチェフェ】です。
色々な産地のモカをお取り扱いしておりましたが、今現在はこちら一本でご案内させていただいております。
とっても美味しいからです。
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精製法は収穫後に水を用いる「ウォッシュト」のプロセスを経たもの。澄み渡った透明感と、高貴なレモンの様な香りを閉じ込めています。
この柑橘系の香りをお楽しみになりたい方は、酸味の度合いを細かく3段回ご用意しております。
酸が豊かな順から【浅煎り/中浅煎り/中煎り】です。最初の方は中浅煎りか中煎り辺りからお試しいただけると安心かもしれません。
舌を刺すような鋭敏な酸ではなく、爽やかでジューシーな味わいですよ♪
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そしてこの他に是非、ほろにが&ほんのり果実薫る【中深煎り】&品の良い苦みでありながらちょっぴりワイルドな【深煎り】もお試しいただきたいです。
口あたりに奥行きがあり、とてもドラマチックでリッチな一杯です。
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モカイルガチェフェがもつ本来の香りと味わい殺さないよう、細心の注意を持って焼き上げます。
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KUMAROMA BASE店はこちら!当店のモカイルガチェフェをご覧いただけます♪
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今回はここまでです。
いかがでしたでしょうか?
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以前にもブログでご紹介した事があるのですが、モカをテーマに選ぶとどうしても長くなってしまいました…。
まだまだ書きたかったこともありますので、また機会があればご紹介させていただきます!
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個人的にモカは珈琲好き全員に一度は飲んで欲しい銘柄であります。
人それぞれ好みはあれ、飲む人に驚きと感動をもたらす可能性あるコーヒー豆だからです。
よろしければ是非一度、お試しくださいませ♪
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それでは、このあたりで失礼いたします。
本日もお読みいただきありがとうございました。
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KUMAROMA
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火曜定休日 ※現在 土・日曜日のみ営業
埼玉県薬師町22−6第一石田ビル1F
TEL:070-4802-3227
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珈琲好きが集まる つぶやき。
クマロマのことがわかる動画はこちら
KUMAROMA PV
ネット通販も大好評頂いており、全国からご注文いただいております。
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KUMAROMAは、世界中から届いた珈琲豆と想いを日本全国にお届け致します。
店舗は、埼玉県坂戸市の丸広様付近にございます。
自家焙煎豆販売兼カフェとして、2018年3月にオープン致しました。
豆は、約30種類ほどの生豆を置いてあり、その場で焙煎し販売しております。
日本でもまだ珍しい熱風焙煎機NOVOmarkⅡで、ふっくらとした豆を焙煎し、珈琲本来の美味しさがクリーンに味わえます。
焙煎時間は、最短で約8分とお買い物ついでに立ち寄る事が出来ます。